世界史リンク工房

大学受験向け世界史情報ブログ

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※ 問題解説では、著作権で怒られても困るので、解説に必要な最小限の問題概要のみを示してあります。あくまでも解答にいたるまでの「考え方」を示すためのものでありますので、過去問の正確な内容については各大学にお問い合わせいただくか、赤本買ってくださいw また、大手予備校のHP等からも閲覧できるかと思います。問題全てが手元にあった方がわかりやすいと思います。

【定期考査】

・アステカはコルテスでインカはピサロ(文字数を見よ!)

:あるあるですが、メキシコにあったアステカ王国を滅ぼしたのはコルテス、アンデスにあったインカ帝国を滅ぼしたのはピサロなんですけれども、「どっちがどっちなんだか分からなくなってしまう」という人はわりといるようです。

 

冷静に、下に書かれたものを見てみましょう。

 

アステカーコルテス

インカーピサロ

 

4文字と、3文字。「文字数の同じ方を組み合わせればOK」と覚えておけば大丈夫ですw

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【定期考査】~【難関大】(頻出)

・石窟寺院は「敦煌、雲崗、竜門」(北魏史もからめて)

:もう、とにかくよく出ます。頻出事項ですが、うろ覚えの人多いです。これらは位置も含めてよく出るので、常に「敦煌、雲崗、竜門」の順でセットにして覚えておくこと。できた時期もこの順番です。

石窟寺院位置 - コピー
その他、ポイントは以下の通り。

 

① 「莫高窟」ときたら敦煌

 

② 雲崗は北魏の最初の都、平城の近く。(平城は黄河の折れ曲がる右肩のあたり)

 

③ 竜門は北魏の孝文帝の頃に遷都された洛陽の近く。

 

Dunhuang_Mogao_Ku_2013.12.31_12-30-18 - コピー
 Wikipedia「莫高窟」より)

 

 雲崗と竜門は北魏の歴史と結びつけておくとよいです。

北魏は北方異民族の五胡のうち鮮卑の拓跋氏が建てた国です。その関係で、初期の都は平城(地図中の雲崗のそば)であり、それまでの中国の政治の中心からはかなり北の方にあります。華北を統一し、寇謙之を重用して新天師道(道教)を国教とした3代の太武帝の頃は、この平城です。(雲崗の石窟は仏教に帰依した4代目文成帝の時に建造が始まります。)

しかし、6代目の孝文帝の頃には漢民族との同化が進み、漢化政策が採られます。その流れで、都も元々の中国の政治の中心地がある南の方にうつり、洛陽に遷都されます。また、農耕民族である漢民族に同化する中で、農村政策も重視されるわけで、この頃に三長制均田制の導入が始まります。竜門の造営が始まるのもこの頃です。

 

 以上の流れをおさえた上で、

・太武帝の頃‐華北統一‐北方拠点

・孝文帝の頃‐漢化政策‐南へ遷都

とイメージしておくとわりと頭の中が整理しやすくなります。

 

 

 

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今回は少し変わり種のサイトですが、Slave Voyagesをご紹介します。

Slave Voyagesとは、全米人文科学基金(NEH)の助成のもと、米国エモリー大学が環大西洋各国(欧州、アフリカ、ブラジル、カリブ地域、北米)の図書館や文書館が所蔵している奴隷貿易関係の資料を集めて作成・公開している教育用データベースです。ニュースにもなっていたのでちょっと気になっていたのですが、これは驚きました。奴隷貿易に関するいろいろな「生のデータ」がネット上でサクサク見れるというのは、本当にすごい時代になったものです。

 

こちらがトップページになります。

スライド4 - コピー

 

いじってみると分かるのですが、こちらのサイトでは研究者による研究成果が地図・解説・3D動画などになって紹介されているだけではなく、奴隷貿易の取引記録の膨大なデータベースを自由に扱うことができます。それらのデータには、どの地域に奴隷が運ばれたのか、何人か、どの国の船か、船の名前、運ばれた奴隷の年齢や性別、何年の取引かなど、本当に多くのデータが入っています。それらをグラフ化して示すことも簡単にできます。また、特定の条件でデータを組み替えることもできます。

スライド6 - コピー
Slave Voyageshttps://www.slavevoyages.org/より)
スライド7 - コピー

Slave Voyageshttps://www.slavevoyages.org/より)

 

すべてExcelのデータとしてDLして扱うことができるので、自分でこれらのデータを組み替えて何らかのテーマを設定してグラフ化するなんて言うこともすぐにできるわけです。

 スライド18 - コピー

Slave Voyageshttps://www.slavevoyages.org/より得たデータをもとに作成)

 

何より、マニュスクリプトがちゃんと見られるのは秀逸だと思います。

スライド11 - コピー

Slave Voyageshttps://www.slavevoyages.org/より)

 

深い歴史的背景が無くても、自分の興味関心にしたがってデータをいじることができるので、高校生でもその気になれば扱うことができます。最近はやりのアクティブラーニングの教材としても優秀です。(私は、個人的には脳味噌がアクティブで能動的であれば、座学でもアクティブラーニングだと思っている人間なので、別に本人が動くとか動かないとかは問題にすらならないと思うのですが、それでもこのサイトを使って何かしら自由研究的なことをさせるのは有意義かと思います。) また、扱う方も専門的なもの、生のデータに触れているという気持ちが生まれますので、歴史についての興味関心を高めたり、理解を深めるという意味でもよい教材です。何といってもタダ!(一部有料)だというのは素晴らしいw 惜しむらくは英語しかないということですが、まぁ、今の時代軽く右クリックして「日本語に翻訳」ってすれば怪しげな訳語はパッと出てきますし、読めないってことはないんじゃないですかねw 本気で読みたいなら、その部分だけちゃんと訳せばいいわけですし、英語の勉強にもなります。

こういう大規模なデータベース、日本でも作り始めてはいるようですが、まだまだ実用にたえるものは寡聞にして知りません。高速道路ですら無料にできない国だから、金取られそうだしなぁw でも、前よりは増えてますよね、確実に。数年前は引っ掛かりもしなかったですが、最近は歴博とか中心によく引っかかるようになりました。ただ、個人的な感想になりますが、扱いづらいんですよねぇ…。研究材料として扱うには不十分なのだろうけれども、中学や高校の教材として扱うには難しすぎるという絶妙な難度設定のものが多くて、このSlave Voyagesのように歴史学、社会学的視点から学生が自由に扱えるという視点のデータベースは見当たりません。そういうものができることを待ちわびております。教育機関に金の降りてこない昨今、「タダで使わせてくれ」とは言いにくいですが、できればタダでw

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