HANDのところにはよく「プリントが全然覚えられないんです。頑張って勉強はしているんですが、間に合わなくて…」という子が相談に来ます。実際「ものすごく」とまでは言わないにせよ自分が使える時間の中できちんとそれなりの時間をかけてやっている様子ですから、本人が困っている様子は伝わってきます。

 

ちなみにHANDにとって「ものすごく頑張る」といった場合、吐き気をもよおすレベルで勉強することを指しています。HANDが高校の頃は「10時間ぶっ通しで『詳説世界史』とにらめっこ」、「10行分の文章丸ごと暗唱」とかはザラでしたw 英単語ターゲットは14001900の両方をセンター試験が終わってから購入して、早稲田の2次試験までの一か月強で全部覚えました。HANDは高3の頃は全然勉強していなかったので、そもそもターゲットの存在自体を知りませんでしたw 国語と社会の偏差が70upで平常運転(平均点次第で変わるんですが72-78くらいですか。マークだと満点とっても70前半が限界ですしw)だったので「英語と数学できなくても行けるかなー(楽観)」と思ってたんですが、甘かったですねw 当時の英語と数学の偏差は下手すると50を割ってくるレベルでした。ところが、ターゲット覚えただけで英語の偏差は10以上上がりましたね。いかに自分が勉強していなかったかがよくわかりましたw 元々知ってましたけどw おかげで数学に集中できたので最終的には普通に東大や一橋に通るだろうくらいの成績までは上がりました。

 

 現代文ができる人は、英語は英単語さえ覚えれば長文の内容が何となくわかるようになりますので、あとは努力次第でどうにかなりますよ。HANDが英語をそれなりに扱えるようになったのは30歳過ぎてイギリスに留学してからですね。さすがに自分のお金で後がない勉強を強いられるとやりますねw 英語は英文の学術専門書の1~3冊も真面目に自力で読むようになれば自然と身につきますので、高校生のうちに苦手だからと言って気にしなくても大丈夫です。会話はしゃべらないとだめですねw そのうち留学の話なんかもUPしてみようかな。手続きとかえらい面倒でしたし。

あ、大学受験の結果は、浪人して一橋・早稲田×4・慶応などに合格しました。119勝でしたね。落ちたのは上智の法(上智の英語はエグイ!大問1題あたりかけられる時間が10分ないって何だw)と、東大の後期が思ったよりも基準高くてやられました。センター試験で失敗したんですよねぇ。その年は旧課程と新課程の入れ替わりの時期で、高3生と浪人生で数学の問題が違ったんですが、浪人生の方が数学で20点以上平均点が低い超凶悪な問題でしたw 普通数学受けさせたら浪人生の方が高くなるはずなのに現役の方が20点も高いんですからねw そのあおりをくらっちゃいました。今の高3生と高2生がちょうど制度の入れ替え期ですから、そういう意味でも十分に注意してほしいところですね。

 

あ、脱線しまくりですね。そうそう、生徒が「プリントが覚えられない」と困っているとき、HANDは「これは指導が必要かな」と思ったらマンツーマンで(生徒が複数の時もありますが)、「覚え方」から指導しています。これはごくごく基本的な方法で別に目新しくも何にもありませんし、HANDが高校生の頃にも普通にやっていたことなんですが、どうもやり方を知らない子たちがたくさんいるみたいなんですね。そこで、この方法を示してあげて一緒に暗記してみると「全然覚えられない」と言っていた子でもそれなりに頭に入るようになります。人によっては急激に改善して覚えることが苦にならない子も出てきます。そこで、今回は実際にプリントを使いながら、どうやって覚えるのか、その手順を示していきたいと思います。ちなみに、今回使うプリントはHANDが講習のために作った通貨・金融史のプリントの解答です。

 

  まず、絶対にしてはいけないのが、ページ全体に目を通して覚えて、再度一番前に戻る、という手順を繰り返すやり方です。(画像はクリックで拡大、さらにクリックでもっと拡大できます。)

 

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これははっきり言って一度にインプットする量が多すぎて処理しきれません。冒頭に戻った時にはすでに内容を忘れているから、また読んで…の繰り返しで非常に効率が悪いです。効率を高めるためにも、まず以下の手順を試してみてください。

 

  とりあえず、何が書いてあるのか話の概要を理解する。

:「人類の誕生」について書いてあるのか「フランス革命」について書いてあるのかくらいの大雑把な内容くらいは把握しておきましょう。

 

  プリント全体の地図を描く(プリント全体をブロック化する)

:上のプリント(画像)で言えば、1に「鋳造貨幣」、2に「紙幣」についての話が書いてあるんだな、くらいの理解で十分です。

 

  ③で理解したテーマごとに、自分がまず覚えるべきブロックを見定めます。


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テーマを確認するためにも、これから自分が覚えようとする内容が何であるか、見出し語には注意を払いましょう。


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  少し量が多いかな、と感じたらそのブロックをキリのいいところでさらに細分化してみましょう。基準としては、覚えるべき内容が4語~10語程度が無理もなくて最適です。


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  自分で決めたブロックだけを集中してものすごく短い時間で覚えます。覚えるべき言葉が4語であれば、長くて2分もあれば十分でしょう。肝心なのは、2分と時間を決めたらそこでやめること。また、周辺の内容もある程度は把握しておきましょう。


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  2分経ったら、覚えているかどうかをチェックしましょう。一人でやってもいいですが、友達と出し合いっこをする方が手間もかからず時間も省けて効果的です。もし、半分程度しか覚えていないようでしたら再度時間を短くして覚えます。おそらく、これが終わる段階で覚えている内容がゼロ、ということはあまりないはずです。



  終わったら、次のブロックも同じ手順を繰り返します。できるだけ、単語だけに目をとらわれるのではなく、関連事項と結びつけるようにしましょう。それがヒントになって思い出せることが増えてきます。


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  いくらか進んで一つのテーマがおわったら、全体を把握するために再度目を通して頭の中に入れた知識を「ならし」ます。2~3分で十分でしょう。

 

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  最初のブロックが終わったら次に進みます。


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おそらく、プリント1枚につき4~5分割くらいが一回に覚えるのに最適な分量です。「無理がない」というのが一つのポイントです。過度な負担をかけると、疲労感だけがたまって肝心の内容が頭に入っていないということになりがちです。全ての作業が終わることには、20分から30分程度でプリント一枚分の暗記が完了しています。

 

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基本的な手順は以上の通りなのですが、効果的に行うためにも、以下の点に注意しておくとよいでしょう。

 

・ダラダラとはやらない。超短期、超集中!なので、疲れてきたら休みましょう。その意味でも、一夜漬けはおススメしません。1時間、長くて2時間半が限度でしょう。

・中国史の場合、漢字の書きがあっているかどうかにこの段階でこだわるのはやめましょう。まずは「ことば」と「内容」が頭に入っているかどうかにこだわって、漢字などの細かい部分は最後の「ならし」の時に確認して、怪しいものがあればマーカーや目印などでチェックをつけておきましょう。できるだけ一度にいれる情報量が少なくなるようにするのがコツ。

やりっぱなしにしない。一度覚えたら、その日のうち、3日後、一週間後、どこでもいいですから必ず「思い出す」作業を行いましょう。一度覚えたことは、3日~1週間たつと急激に失われるそうですが、それまでに再度「思い出す」ことで定着を図ることができます。その際、実際にプリントを開く必要は必ずしもありません。むしろ、自分で「思い出す」作業を行うことが肝心です。極端な話、授業を聞いた後で帰りの電車の中で「今日はHAND先生は何の授業をしてたっけなー」と考えるだけでもかなりの意味があります。

・何度かやっているうちに、「いつもここだけ忘れている」、「ここだけは注意しないと」というところがあれば、そこにマーカーなりで印をつけておくとやり直すときに便利です。やり直しをする時には、すでに覚えているところは省いて、覚えていないところだけを集中してインプットするようにすれば、時間も労力も短縮できる上に、自分が覚えなくてはならない対象に集中することができます。勉強すればするほど自分の労力が減るような学習をすることが効果的です。

 

今回の「プリント暗記法」は以上です。他にもいろいろ工夫の仕方はありますが、まずは自分の出来る範囲で試してみてくださいね!