世界史リンク工房

大学受験向け世界史情報ブログ

カテゴリ: HAND's BOOK(問題集・学習参考書)

ちょうどブログのご質問に対する答えの中で話題になったので、こちらのご紹介を忘れておりました。駿台受験シリーズの『テーマ別東大世界史論述問題集』です。東大を受験することを考えるのであれば持っていて損のない本かと思います。過去二十数年(私の持っている版では「28か年徹底分析」となっています)にわたる東大大論述と小論述をテーマ別に配置し直したもので、解答例もしっかりとしたものがつけられているかと思います。もちろん、人によって細かいところに意見したくなることもあるのかもしれませんが、「設問の要求を組みとり、これに答えよう」という論述問題における基本的な姿勢が大きくぶれることがないので、わりと安心して使うことができます。こちらは私が現在手持ちのものですが、今は多分改訂されてもっと新しいのが出ているかと思います。

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本書の良い点としては以下のようなことがあるかと思います。

・解答例や解説がしっかりしている

・テーマ別に問題が配置されているので、類似の問題が見つけやすい

・テーマ別に問題が配置されることで、どのような問題があるテーマについて出題されてきたのかが一目でわかるため、同テーマについて東大側がどのような問題関心を抱いているのかつかみやすい

・単純に解答に至る道筋が示されているだけでなく、関連する事項や視点などが示されているため、もともと持っている知識・理解に厚みを持たせることができる
・問題と解説部分が切り離されているので使いやすい

・大論述よりもむしろ小論述に丁寧な解説がつけられていることに好感が持てる(あ、これは個人的な感想か…)

 

 こんなところでしょうか。さすがに、長年第一線で活躍されている先生方ですので、問題解説にとどまらず近年の歴史学の知見についても紹介されていて、知識の厚みを感じるものになっています。先に本書に取り組んだうえで、直近数か年の東大過去問については赤本で力試し、といった使い方もできるかと思います。一方で、使いづらいと考える場合があるとすれば以下のようなときでしょうか。

 

・テーマ別に配置されているため、年代順に設問を解きたいなどの場合には手間がかかる

・第3問は収録されていない

・上記の理由から、「力試しがしたいのでひと通り1年分の東大過去問を解きたい」などの場合には適さない

 

これらは、そもそも本書がそうした目的のために作られたものでないわけですから無理もないことです。野球のバットの代わりにダイソンの掃除機を使うようなもので、どんな優れた道具であっても目的に合致しないものに使っては不具合が生じるのも当然でしょう。ですから、力試しがしたいときや第3問まで通しで見たい場合には赤本などの東大過去問を、一つ一つの問題とその背景や関連知識まで含めてしっかり理解していきたい場合には本書を使うなど、その目的に合わせて使い分けをするとよいのではないかと思います。また、東大入試は何も世界史だけではないので、英国数など、他の教科も含めて解きたい場合には当然ですが赤本を買うべきですね。

 私の個人的な意見では、少なくとも第一志望・第二志望までは自前の赤本を購入する(または常に利用できる環境にしておく)べきだと思いますので、それを前提に、東大前期試験の教科の中でも特に世界史で点数をとりたいとか、世界史の力を伸ばしたいなどの場合には持っていて良い本かと思います。

 使い方ですが、もちろん「設問を解いて解説を読む」というやり方でも良いかとは思いますし、それが最善かとは思いますが、英語・国語・数学など他の教科もある中で28か年分の大論述+小論述を一つ一つ書いていく作業、さらにその答え合わせをして解答を精読し、知識の再確認をする作業は、そう簡単なものではありません。大論述と小論述で多分年間平均で800字~900字くらいはある分量ですから、全部でざっと3万字弱は書かないといけない計算になります。受験まで1年以上あるところから進めるのであれば余裕もあるかもしれませんが、この問題集に取り掛かろうとする人の多くは通史を終えて、少し知識も蓄えて…という状態で取り組む人がほとんどだと思いますので、早くて高3の最初、場合によっては夏休みが終わるくらいから取り組むという人もいるのではないでしょうか。そうした場合、本書の問題を一問一問、丁寧に解いていくとかなり無理がありますので、しっかり解く問題と、解説を読んでテーマの理解を深め、知識をbrush upする問題とを分けておくとよいかと思います、ただし、その場合でも「小論述にはしっかりと取り組むこと」が大切です。東大は大論述が目立ちますが、一橋などと違い、大論述だけで結果が決まるのではありません。第2問、第3問を落とさないことの方がより重要です。そうした意味で、本書は確かに良書ではありますが、受験生が使う場合にはある程度の基礎を身につけた状態で取り組むべき一冊でしょう。

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今回はちょっとマイナーな?問題集をご紹介します。東京書籍が出している『世界史B』の流れに沿って作られた『東書の世界史B 入試対策問題集』です。これも教科書と間違えられると困るので一応示しておきますと、下が教科書の『世界史B(東京書籍)』。

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 ちなみに、よく教科書の良し悪しが問題になることがあるのですが、正直山川とか東書とか帝国の『世界史B』であれば、多少の視点の違いこそあれ、受験に対応するのにレベル的に問題があるということはまずありません。細かい違いにこだわる前にまず全部覚えてしまうべきですw そもそも、難関大の場合、教科書ベースで勉強することにこだわる必要すらありません。かといって、教科書ベースで勉強したらアカン、というわけでもありません。その人の状況次第ですよね。世界史で偏差が65欲しいのか、75以上欲しいのかでも違いは出るでしょうし、世界史が得意科目・得点源の人と、苦手科目・足を引っ張らない程度にと考えている人でも異なります。ついでに言えば、受験に合格するだけが勉強ではないわけですから、「もっと深いとこまで行ってみたい」と思うのであれば山川の『詳説世界史研究』あたりを手がかりに色々な歴史の概説書に手をのばして、受験を度外視した勉強をしても構わないわけです。そうした学びを「無駄」として退けるのは行き過ぎた効率主義というもので、そういうことばかり気にしている人が官僚になると基礎研究に金出さないとか色々言い出すことになるわけですw


 まぁ、それはそれとして、東書の『世界史B』の良いところは最新の歴史学の研究成果を取り入れることに敏感で、意欲的なところですね。あちこちにあるコラムも、ものによってはすでに古くなっている感もあるものはありますが、興味深いものが多いです。もっとも、それが受験にダイレクトに役立つか、と言われると一長一短といった感じがします。  

 

一方、こちらが問題集の方です。

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 ちょっと画像ではよくわからないのですが、実物はもう少し紫がかった色をしています。外観は正直「売る気あんのか、これw」っていうくらい素っ気ないカッコをしていますが、問題集は中身なので、中身の検討をいたします。

まず、この問題集の良いところは以下の2点につきます。

 

・単元別であること

・図表問題が多いこと

 

これら2つです。

まず、「単元別であること」の利点ですが、これはやはり「授業で勉強した部分を小さなズレもなく復習することができる」という点です。東京書籍のHPには[教科書『世界史』(B301)傍用の入試演習問題集です。…(中略)…リード分の穴埋めと,下線部対応の設問(短答,国公立対応の記述,センター試験対応の正誤など)を効果的に設定しています。「概観とまとめ(教科書の章扉に対応)」や「横にみる世界史」(教科書の)「世紀の世界」に対応)など,教科書とのタイアップをはかっています]とあります。

https://www.tokyo-shoseki.co.jp/materials/h/2/695/

このように、教科書の内容に沿って作ってある問題集で、全部で155の問題(それ以外にテーマ史が13題)が用意されていることから、自分の学習した内容に合わせて復習を進めるには最適の問題集だと思います。例えば、「一週間学校で授業が進んだら、週末に進んだ分だけの問題を解き、できなかったところをチェックする」。これだけでもただ漫然と授業を聞いたり教科書を読むよりはグッと定着度が上がってくるかと思います。

 また、本問題集の利点として「図表問題が多い」という強みがあります。ざっと数えてみたところ、地図・写真・表やグラフなどが全部で200点以上あります。これは山川の世界史B問題集にはない強みです。こちらはこちらでレベルの高い問題集なのですが、こと図表ということに関する限りほとんどと言っていいほど掲載されていません。近年のセンター試験や2次試験を考えた場合、地図・図表問題に触れる機会がないというのは大きなデメリットであると思いますので、そうした部分を補い、早いうちに地理を確認し、図表問題に慣れることができるということはこの問題集の大きなメリットでもあります。

 

 ですが、どんなに優れた問題集にもイケていないところがあるのですから、当然この問題集にもそうした残念な部分はあります。大きいところでは以下の3点です。

 

・問題のレベルが難関大向けの内容としては物足りない。

・用語の意味内容に対する意識の低い部分が散見される。

・誤植や事実誤認が多い。

 

まず、問題のレベルについてですが、東書のHPには[国公立大学2次・市立大学上位を意識した入試演習問題で構成されています]とか[別冊の解答編には詳細な解説を付し,「入試力」錬成に万全を期しました]とあります。このうち「国公立大学2次」というのは国公立でも数多くの大学がありますので間違いではないかもしれませんが、少なくとも東大・京大レベルの問題に対応できるだけの難度を維持できているとは思えません。レベル的にはセンターレベルまたはセンター+αレベルか、マーチの素直な問題くらいの難しさでしょう。また、解答も言うほど詳細だとは思えませんw ですから、世界史を習いたての人間がそれを復習するためや、一度学習はしたものの忘れてしまった人が忘れてしまった知識の再確認のために活用するには向いていますが、受験直前期の人間がさらに力を伸ばすのには明らかに不適です。そうしたことを目的とするのであれば前出の山川の問題集や各大学の過去問の方がはるかに適しています。

 また、ところどころに「これは問題としてはどうなんだろう」と思えてしまうような、用語に対する意識の低い部分が見られます。たとえば、「新石器時代」という用語がある場合、「この問題集は新石器時代をどうとらえているのだろう」と首をかしげたくなる部分があります。そうした定義が曖昧なまま正誤問題などの設問を作っているため、正答と誤答の境界線が曖昧になるというか、どちらにもとりうるという設問がちらほら見られます。もっとも、こうした設問は実際の大学入試でも見られるもの(下手をすれば正解が二つとかw)ですので、そこまで気にしなくてもいいと言えばいいのですが、まだしっかりとした知識を持っていない人にとっては混乱の元になる要素だと思います。

 最後に、誤植や事実誤認ですね。後から訂正が送られては来ましたが、ちょっとそのあたりで信頼度が落ちる部分はあります。

 

 以上述べたような短所はありますが、先ほどから述べているように、通史を習いたての人が、授業進度に合わせて復習を進めたり、世界史についての知識がだいぶ抜けてしまった人が総復習を手軽にこなすということを目的とした場合には便利な問題集かと思います。『世界史B』を学習したての高1や高2が毎週これを使って復習した場合、かなりの力がついてくるのではないでしょうか。やはり、教科書に準じて単元別になっているというところが最大の強みですかね。価格も900円と手頃で、まぁそのくらいの使いごたえはあるかなぁという気がします。偏差で言うと「~60前後」までの問題集という感じです。65こえてくる人には「割と簡単かも」と思えてしまうでしょうね。

 

(おススメの人)

・今、はじめて世界史の通史を勉強しているところで、その復習をしたい。

・『世界史B』を学習したての高1・高2である。

・基本的な知識を定着させたい。

・できるだけ図表問題にも触れてみたい。

・一度世界史を勉強したけれどもかなり忘れてしまったので総復習したい。

・東書の『世界史B』を使って勉強している。

・まずは偏差60UP(河合塾あたりの模試で)を目指して勉強したい。

・まだ受験までにかなりの時間的余裕がある。

 

(おススメしない人)

・すでに世界史の基本知識は入ったのでさらに上を目指した勉強をしたい。

・偏差65以上(河合塾あたりの模試で)がコンスタントにとれる。

・受験直前で2次試験対策を進めている。

・難関大受験を考えていて、すでに時間的余裕が半年を切っている。 

 

 


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 そもそも解説の必要があるのかなとも思ったのですが、案外参考書や問題集関係の情報は需要があるみたいなので、載せておきます。言わずと知れた「山川の用語集」こと『世界史B用語集』(山川出版社)です。世界史に登場する基礎的な用語を全て網羅している優れもの用語集として、受験生ばかりでなく教育機関含め各所で愛用されている基礎参考書の一つですね。ただ、一言だけ言っておきたい。

 

 少なくとも、私は受験生の頃、これを持っていませんでした。

 

もちろん、全然使ったことがないわけでも見たことがないわけでもなかったですが、少なくとも普段使う参考書の中にこの本は全く入っていませんでしたね。正直、逐一この用語集を調べるくらいでしたらまず例の『詳説世界史研究』をあたりましたし、そんな時間があれば一問でも多くセンターや大学の過去問あたりました。実際、それでも十分に偏差70以上は確保できます。あれば便利なのでしょうが、成績を取る上で絶対に必要かと言われればそこまでのものでもないでしょう。 

別に、この参考書がダメだと言っているんではありません。この参考書はとても優れた参考書で、私も重宝しています。今手元にあるのは2012年版(すいません、新しいのは職場においてきましたw 今あるのは部屋にある私物です)ですが、ボロボロになっています。それくらい使っているということですね。ただ、私思うんですが、この参考書は「受験生がこれをもとに世界史通史を勉強するための参考書」ではないと思うんですよ。この参考書はそのタイトルにもあるように「単なる辞書、用語集」なのです。 

たしかに、各用語は時代ごとに配置されていますし、順番に出てきます。でも、だからといって一つ一つの用語が教科書や参考書にあるように話の流れの中で配置されているわけでもなければ、それぞれの関係性も見えません。ヨコの流れもなければタテの流れもない、基本的には一語一語が断絶している、そういうものなんです。たとえば、国語の辞書を引いた時に、「秋」の次に「悪」が出てきたとしますよね?関係ありますか?英語の用語集で、’vocational(職業の)の次に’pertinent(関連のある)が出てきたとしても同じように関連はないでしょう。いや、pertinentだから関連はあるとか、そういうことではなく。つまり、これはあくまで「用語集」なんです。その範囲では素晴らしい出来ですが、だからといって教科書や、参考書や、問題集の代用になれるものではない。

ところが、受験生の中にはこの用語集を「参考書」状態にして使う人がいるんですね。付箋はりまくって、マーカー引きまくり、文字書きまくりで。多分、コンパクトだから持ち運びはしやすいし、試験に出てくる用語は全部載っているんだからそれでいいじゃんと思っているのでしょう。ご本人が勉強家で不利な点をカバーできるのであれば問題はないのですが、通常は先ほども述べた通り、それではタテ・ヨコの流れはつかめませんし、用語集には地理情報も載っていません。たとえ、用語集に複数の戦いの名前や事件(たとえば、アドリアノープル遷都に、コソヴォの戦いやニコポリスの戦い、アンカラの戦い)が載っていたからといって、オスマンがまさにバルカン半島へ奥深く侵入しようとするルートや、それをティムールに阻まれる様子を思い描くことは難しい。

ですから、この用語集を使う際には、あくまでも「用語集」としての長所を生かした使い方をしてあげるべきでしょう。本当は、学校の先生が使う場合と受験生が使う場合とで便利な使い方のようなものを分けて示してあげたりした方が親切なのですが、そこはさすが天下の山川ですから、エンドユーザーの顔まで見た気づかいは微塵も感じさせませんw 通り一遍の「使用上の留意点」と「まえがき」がついているだけですね。それでも売れるだけの質を兼ね備えているからできることなのでしょうが、何十年も出しているんだからもう少しサービス精神があってもいいような気はしますw ただ、ベストセラーなだけあって、下にあげたような短所長所はありますが、労力を惜しまず作られた良書であることには変わりがありません。一冊あれば便利であることには違いないでしょう。

 

[長所]

・「世界史B」教科書11冊から学習に必要と思われる用語を選んだ、と豪語するだけあって、さすがに基本的な用語はきちんとそろっています。国王の生没年と在位年が分けてあるところや、文化人の生没年が付してあるところなども素晴らしいですね。教科書や参考書では前後関係が不明確になってしまう場合には重宝します。

・通常の教科書ではおろそかになりがちな文化史に関する用語に詳しい説明がついていることも良いです。文化史が覚えにくいのはやはり「その作品がどんな話なのか」など、作者や作品のバックグラウンドに関する情報不足からくることが多いです。(ダンテがベアトリーチェLoveなあたりがルネサンスなんだ!とかが伝われば『神曲』や『新生』に対する愛着もわこうというものです。)同じく、必ずしも十分ではありませんが思想史に関する事柄も、ある程度内容がわかるようになっている点は、この用語集を使うにあたり特に受験生が重宝すると思います。

・索引が丁寧に作られており、求める語が引きやすいです。

・各項目も、極力その内容をくみ取りやすいように書かれています。(たとえば、「ユトレヒト条約」の項目については、この条約がどのようなものかという概略が簡単に示された上で、受験でよく出題されるこの条約で割譲された各地方(ハドソン湾地方、アカディア、ニューファンドランド、ジブラルタル、ミノルカ)が出題頻度とともに別途示されています。

・教科書11冊に出てくる頻度がなどの形で示されています。

 

[短所]

・あくまでも「用語集」なのであり、タテ、ヨコのつながりがわかるほどではありません。

・地図、図表などは当然のことながらまったくありません。

 

 ここまではそもそも本書が「用語集」なのですから当たり前といえば当たり前で、むしろ使う側が「使い方を間違えて短所にしてしまっている」部分があります。ですが、以下の短所については改善の余地があるでしょう。

 

・初めて手に取る受験生などはどのように活用したらいいか意外に見当がつきません。そのため、買うべきか買わざるべきか、限られたお小遣いの中で迷う人もいるようです。

といった頻度はあくまでも「教科書11冊」を調べた中で判明した登場頻度であって、これが受験で出題される頻度とは必ずしも一致しません。ところが、これを勘違いしている受験生が非常に多いんですね。ですから、本来は本書の冒頭にこの点に関して注意を喚起する注意書きがあってしかるべきかと思います。

実際の受験現場では本書に登場しない用語からも多数出題されています。たとえば、『詳説世界史研究』では登場するフィチーノなどは本書には出てこないようです。おそらく、用語的な穴という意味では『詳説世界史研究』の方が少ない気がします。(もっとも、どんな参考書を用いたとしても穴は存在します。ただ、本書の場合、早慶などの難関私大の受験を考えた場合、看過してよいものかどうか迷うレベルだということです。やはり、複数の参考書や問題集に目を通すことが一番だと思います。)

 

(おススメの人)

・時間はたっぷりある人(すくなくとも1年)

・細かいところに気を配る丁寧な学習を心がけている人。

・文化史、思想史などの背景を「手軽に」、「簡潔に」知りたい人。

・本書をあくまでも「用語集」として使うつもりの人。

(おススメしない人)

・時間に余裕のない人(受験まで数か月)

・そもそも、細かいところまで気にせずざっくり歴史を学べれば十分という人。

・文化史、思想史の背景を「深く」知りたい人。

・タテ、ヨコのつながりや地理的情報を入れたい人。

・参考書や問題集の代用として使うつもりの人。

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 山川は「〇〇ノート」と名のつく学習ノート形式のものを非常に数多く出しています。これらの学習ノートは外見も非常に似ており、本屋の店頭に行くとこれでもかというくらいにおいてあるので、受験生からすると「そもそもこいつらは役に立つのか。いや、それ以前にこれらはどのような違いがあるのだろう」と迷ってしまうというのがこの山川の学習ノート群です。ためしに、いくつか例を挙げてみると、

 

・『詳説世界史ノート』

・『授業用 詳説世界史B整理ノート』

・『詳説世界史学習ノート:上』

・『詳説世界史学習ノート:下』

・『流れ図で攻略詳説世界史』

・『詳説世界史スタンダードテスト』

 

などなど。とにかく似ています。そっくりです。どれくらい似ているのか。

まず、学校の教科書などとして使われている「詳説世界史B」です。

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つづいて、『詳説世界史ノート(本書)』です。

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『流れ図で攻略:詳説世界史B』です。

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『詳説世界史スタンダードテスト』です。

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 これらが同じような水色の表紙に包まれて本屋に陳列されている様はさながらスライムなのか水色のぷよぷよなのかわからない連中が群れをなしているかのようです。開いてみると、内容的にも一見、「む、どこに差があるのだろうか」と思わせるほどよく似ています。その違いはおいおい解説していきますが、これだけ似ているものを、そっくりなタイトルでドカドカと同じ場所において、ろくに各参考書、問題集の使い方の区別をユーザーに丁寧に示さないというのはどれだけ殿様商売なんだ、と思いますw 「オラ、オレ様は山川の用語集だぞ?受験生なんだろ?買えよ!は?使い方?そんなもんはテメーで考えろ!」みたいなw 君はくぬどんかw 

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 ⓒ 松井優征『暗殺教室』(集英社)

 これらの学習ノート・問題集群の中でおそらくもっともよく見かけ、さらに受験用のまとめに適しているだろうと思われるのがこの『詳説世界史ノート』です。本書の「使い方」として、表紙カバーには以下のようにあります。

 

このノートは、『詳説世界史』の流れに沿ったノートです。教科書に完全準拠しているので、授業の予習・復習はもちろん、受験のための自宅学習にも最適です。

 

また、本書の冒頭にある「内容と使用法」にはこのように書いてあります。

 

 『詳説世界史』に完全準拠しており、教科書の構成・本文の流れに忠実に沿ってつくられています。内容は教科書の記述を逸脱せず、過不足なく整理されております。

 

たしかに、その通りなのでしょう。実際、私もその通りだと思います。学習ノートとしてよく練ってあると思いますし、仮にこれを一般の中高における世界史プリントとしてそのまま用いたとしても、特に問題なく使用できるレベルに仕上がっていると思います。

 

ただ、ここで注意しなくてはならない点があります。それは、ここでいう『詳説世界史』とは、高校の教科書として用いられる『詳説世界史B』のことをさしているのであって、私が最初に紹介した受験生のバイブル『詳説世界史研究』のことを言っているのではない、ということ(多分)です。実際、本書を手に取って実際に進めてみると、『詳説世界史研究』と比べるとやや内容が薄いことに気付きます。このことが何を意味しているかというと、本書を解き進めるだけで東大をはじめとする難関国公立ならびに早慶の難関学部に対応するだけの学力が身につくかは「微妙」だということです(身につかない、と言っているのではありません。使い方次第です。)要は、『詳説世界史研究』の方が情報が濃いのです。これは本書の出来が悪いと言っているのではなく、単純にその目的とするハードルが違うのです。つまり、本書はあくまでも教科書『詳説世界史B』のまとめ用の学習ノートに過ぎず、『詳説世界史研究』のまとめ用学習ノートではない、ということです。ちなみに、『詳説世界史研究』はこちらです。

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右側に内容がプリント風にまとめてあって、左側に番号に入る言葉を入れていく形式ですね。ですが、私はこのやり方で本書を利用することはおすすめしません。私がもし本書を使うならこうします。

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おわかりになるでしょうか?つまり、ダイレクトに書きこんでいってしまうということです。本気で覚えるつもりなら絶対にこうしたほうがいいです。理由は二つあります。一つは、もし左の「解答欄」に答えを書き入れた場合、必ず目は「右」というように往復を繰り返します。これが思いのほかに負担になりますし、なにより時間のロスにつながります。二つ目ですが、経験則で申し訳ないのですが、私は記憶にとって「視覚情報」は非常に重要だと思っています。「目で」見た印象というのは意外に頭に残っていたり、忘れてしまったとしても何かの拍子に「ひょいっ」と飛び出してくるものなのです。直接書き込んだ場合、その単語を見たときの視覚情報はその周辺の情報も連れてきてくれる、引き出してくれる可能性がありますが、「解答欄」に書きこんでしまった場合、右の「まとめページ」の情報と左の「解答欄」の情報が断絶してしまい、「視覚情報」からは何も引き出せなくなってしまいます。これが本番では意外に大きな差となって出てくる、というのが私の印象です。こうしたことは、本書の活用に限らず、たとえば地図を覚えるときにも当てはまります。下の例を見てみましょう。(ちなみに、この地図は私が無料の白地図サイトから保存したフランスの地図を加工して作ったもので、本書の内容とは無関係です。)

 

地図記入例1

 

地図記入例2

 Aはダメな例、Bが良い例です。一目瞭然だと思いますが、Bの方は名前を覚えると同時にその都市がある「場所」の情報も一緒に視覚情報として取り入れることができます。何かを覚えて、自分の知識として消化する場合、こうした何気ない小さなことが大きな差となってあらわれることがありますので、「なかなか覚えられないな」という風に感じている人は、自分の学習方法に何か改善できる点があるのではないかと疑ってみましょう。

 

[本書が向いている人]

・世界史を習い始めたが、自分で「世界史B」の教科書レベルの内容をある程度まとめて、覚えてみたいという人。(高1、高2)特にオススメ!

・様々な理由から、「世界史B」の教科書レベルの通史をざっとおさらいをしたいという人(高2、高3)

・あまり細かい説明はどうでもいいので、とりあえず必要最低限のつながりと用語だけ頭に叩き込んでおきたいという人。

・センター試験レベルの世界史に最低限対応できる力を急遽(2か月~半年程度)で身につけたいという人。

・東大、早慶クラスは正直あまり考えていないという人。

・『詳説世界史研究』を用いて自学自習しているが、その前提となる書き込み用教材が欲しいという人。かなりオススメ!(ただし、余白はあまりないのですごく細かくなる覚悟を)

・学校や塾の先生がめんどくさがりであまり副教材を作ってくれない&板書もしょぼくてまとめのしようがない、という人。特にオススメ!

 

[本書をあまりオススメしない人]

・東大、早慶レベルの世界史に真っ向から立ち向かって高得点をゲットしたい人。

・話の細かい流れ、説明がないと満足できない人、覚えにくい人。

・図表や地理情報も含めて世界史を理解したい人。

・すでに偏差65以上の成績を模試で取ることができる人。

・学校や塾の先生から十分なレベルのプリントなどの副教材を与えられている人。

・学校や塾の先生の板書が充実していて、それをまとめれば教科書レベルの内容はきちんとわかるようになっている人。

・『詳説世界史研究』を用いて自学自習が進められている人。


 

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今回紹介するのはZ会出版の『段階式論述のトレーニング』です。(ちなみに、記事の参考にしたのは2012年度版のものになります。)

 この参考書のウリは各章ごとに字数の異なる論述問題が複数掲載されていて、第1章の50字~90字の論述に始まり、最終的には300字以上の本格的な論述に挑戦できるという段階式の論述トレーニングがこなせるという点です。私自身も時々論述対策授業を行う際にいくつかピックアップして練習用に使うなどしていますが、評価を一言でいうのであれば、「平均的。わりと使い勝手は良い」というものですね。先にことわっておきますと、「平均的」というのは悪い評価ではありません。むしろほめ言葉ですね。内容ガタガタな参考書や問題集が巷に出回りまくっている中で、受験用に使えるだけの平均的な内容を持っているというだけでも十分使える問題集であると思います。当たり前のことですが、参考書や問題集というものは、その使用する目的によって必要な内容、情報量が異なります。どんなによくできた内容でも、東大や一橋受験者用の参考書を中学生に用いさせるということになればそれは「向かない」し、マーチクラスの受験には最適な参考書であったとしても、早慶を絶対条件としている受験者には「向かない」こともあるでしょう

ですから、ある一面をもって「悪書である」と決めつけるよりも、どういう人にとってどのように適していて、また逆に適していないかを評価したほうが有意義です。結局、問題となるのは「使用者にとって合っているかどうか」です。ちなみに、本書の全体の構成は以下のようになっています。(本書目次より)

 

 第1章:入門編(50字~90字の論述)、全15

 第2章:実力養成編(100字~150字の論述)、全25

 第3章:実戦演習編200字前後の論述)、全20

 第4章:実戦演習編300字以上の論述)、全15

 

収録されている問題は各大学の過去問から集められたものですが、その元ネタになっている大学を挙げると、東大、名大、大阪大、一橋大、京都大、筑波大、千葉大、埼玉大、北大、新潟大、東京学芸大、東京都立大(首都大学東京)、京都府立大、岡山大、早稲田大、慶応大、明治大、成城大、津田塾大…etc.ということで、実にバラエティーに富んでいます。逆に言えば、個々の大学の問題数はそれほど多くないです。また、多くの問題において改変が加えられています。これは「問題だけを抜粋したため本文がない」、「そのままの形では難しすぎる」など様々な理由から改変されているものでしょうが、かなり大幅に改変された問題もあるので、本書を繰り返し解いただけでそれがそのまま志望校の2次対策になる、などとは考えないほうがいいと思います。ただ、ややもすると取っつきにくい論述問題が比較的ソフトに配置されており、解説などもデザイン的に見やすく、論述を全然したことがないけど練習したいという論述入門用のテキストとしては割によくできた良書であると思います。

 

[長所]

・字数ごとに分けられているので、目的にあった問題を選ぶことができる。

・比較的解説が詳しい。

:問題冊子がP.2-P.2830ページ弱であるのに対し、解説部分がP.20-P.283までの約260ページに及ぶ。また、解説の内容も時折教科書レベル以上の内容が入ってきます。バルト帝国のくだりでクリスティーナとオクセンシェルナを出してくるあたりなかなかいいじゃないですか。クリスティーナについてはしっかりデカルトやグロティウスとの交流についても言及されていたりしますので、「解説読んだけど新しい知識が全然出てこないなぁ」ということも少ないかなと思います。

・問題部分と解説部分が分けられている(別の冊子になっている)ので使いやすい。

:これ結構大事。特に、問題解こうとしているときに問題集が分厚すぎて開いたのに「パサッ」っていういわゆる赤本状態にならないのはとても助かります。ユーザー視点を大事にしているのは好評価。

・とにかく見やすい。

:論述の問題集は字がびっしりでそれ自体が読み物になってしまっているややお堅いイメージのする問題集が多いのですが、本書はその内容に比してポップな感じがして読んでいて楽w

・図表なども適度に簡素化されているので簡単な整理をするのには向いている。

・とりあえず、いろいろな大学の論述問題に触れることができる。

・「これが書けたら何点、合計何点」という採点基準が示してあるので、何となく点数をつけた気にはなれる。

・コンパクトなので、「やりきれる」!

:これは結構重要です。よく、問題集を買ったはいいけど、結局最初の何ページか手をつけただけで断念しちゃった、ということがあるものですが、本書はその見やすさ、コンパクトさ、使い勝手のよさで「とりあえず、1日1題くらいはやろうかな」という気にさせるので、普段は三日坊主で終わっちゃうという人でも何とか最後までやりきろうという気になるのではないでしょうか。何でもそうですが、「とりあえずきちんと1冊仕上げる」というのは案外しっかりとした力になります。価格(1200円)を考えても目的次第で元は十分に取れる気がします。

 

[短所]

・実は、字数ごとに分けられていること自体にあまり意味を感じませんw 解説部分を見てもそのあたりの意識は薄いらしいです。せっかく字数ごとに分けるのであれば「60字論述はこう攻める!」とか「300字以上の論述を攻略!」など、字数に特化した論述の組み立て方などにもっとこだわって欲しかった。

・字数にこだわっているためにテーマや問題の選択の仕方がちょっとぬるい。また、問題の並べ方も「この並べ方でいいのか?」と思わせるところが多々あります。第1章の問題を試しにあげると、「ユダヤ教上座部仏教と大乗仏教クシャーナ朝封建制と郡県制仏図澄と鳩摩羅什冊封体制アクバルとアウラングゼーブ価格革命イタリア戦争の誘因」となりますが、正直、「オイッ(笑)」って感じですw まぁ、「あー、比較やらせたいんだろうなー」という意図は感じるのですが、60字論述の比較やってもねぇ。「Aはこうでした、それに対してBはこうでした。」で終わりですからねw 超基礎じゃんw「中学受験の国語かよ!」って突っ込みたくなります。問題の並びも「冊封体制」から「ムガル帝国」にとんで「価格革命」ですからね。カオスっぷりは筋肉少女帯も真っ青ですw「何となく役に立ちそうな問題をピックアップしてみました」という感じで、どの部分のどの力を強化したいのかというテーマ性が見えません。そうした意味で、東大の大論述対策などを本格的に志向している受験生には本書は向きませんね。せいぜい小論述対策や、様々なテーマのざっとした復習向きです。 

・問題も正直ぬるい。解いていて「ぬぅ、これは手ごわい敵だぜハァハァ」みたいなことになることはまず、ありません。たしかに、東大や一橋の問題も出ていますが、比較的マイルドな設問が出ている気がします。(一橋とかモノによっては凶悪ですからね。)これはおそらく各地域の広域見取り図を描かせたいんだろうなぁという気がするので(第4章の部分ではインドのイスラーム化とか、東南アジアとか、ドナウ帝国とか、中国、中東など、それなりに地域や時代をばらして一般の大学入試で「好まれそう」なところが散らしてある印象)、必ずしも悪いわけではないのですが、正直普段から東大や一橋、京大の過去問にガッツガツで取り組んでますよ、という人には物足りない感はあると思います。同じ理由で、いわゆる難関校の直前対策にも向かないですね。

・問題数が少ない。これは長所との裏返しですが「小論述中心の構成で全部で7080問しかない」というのは少ないですね。東大の赤本5年分も解いたら小論述だけで結構な数になるし、一橋の過去問5年分解いたら400字論述が3×5年分で15問でしょ?やはり、難関大の論述を本格的にやろう、という人には「おなかいっぱい」にはならない問題集ではないでしょうか。 

・採点基準は必ずしもあてになりません。全然ダメダメとは言いませんが「何でこれが3点あるんだろう」とか「おいおい、これ書かないでいいのか」とか言う部分は多々あります。おそらく、無理に「〇〇点、合計で〇点」と基準付けしてしまったせいで、本来加点要素として示すべき部分が要素として抜け落ちてしまっていたりしていますね。他にも高得点を取れるような書き方はあるはずなのにそうした可能性をつぶしてしまうスタイルの採点基準になってしまっています(ちなみに、赤本などもそうした部分はあります。そもそもあの情報量では圧倒的に足りない)。ですから、もし本書を使う場合には「なるほど、こういう風に仕上げることもできるのね」とか「とりあえずこういう採点基準が想定できるのね」くらいの理解でとどめておいて、他の構築の仕方、視点、採点基準の可能性を排除しないほうがいいでしょう。この問題集を「崇拝」してしまうと手痛いしっぺ返しをくらうと思います。むしろ、この参考書を土台として「より洗練するなら自分ではどうするかな」というように吟味したほうがいいでしょう。何度も言いますが、モノは使いようです。「んだよ、こんなことも書いてねーのか、使えねーな。これに気付くオレ、スゲー()」という姿勢では使いようによっては使えるものの可能性を潰してしまいかねません。新人潰しをする上司とか、成績は振るわないけどやる気のある生徒を潰す先生みたいな真似は避けたいですw

・解説も本当はもう少し掘り下げたい。特に、背景にある歴史観であるとか、東大が求めるような大テーマといった視点に乏しい気がします。「比較問題をとりあえず並べてみました」、「地域ごとにとりあえずあげてみました」という感じで、個々の設問を配置している意図もあまり感じられない。多分、編集した側は「こういう風に問題置いてあるんだから、当然こういう視点を持って解けよな」という漠然とした意識は持っているのでしょうが、それを読者に伝えなくては伝わりませんね。ある意味、「論述はコミュニケーション」という基礎を踏み外してしまっている部分もありますが、個々の問題についてはできるだけ見やすく、わかりやすく説明しようという意思は感じられるので、まぁドンマイかなとw

・東京外大がない!

:これが私が最もムキーになるところです。正直、複数の大学のっけるんだったら外大置いておいてくれw

 

 以上、長所と短所をあげてみました。「平均的すぎることが長所にもなり、短所にもなっているという問題集」と言ってしまうとその特徴がよく表せるのではないかなと思います。ただ、繰り返しになりますが入門書としては悪くない。HANDが本書を薦めるとすれば「高2の半ばから終わりかけで、世界史通史を半分以上進めている生徒が初めて論述問題に挑戦!」という人や「高3の夏休みに入るんだけど、センター試験用に何となく主要なトピックの流れをお話としてつかんでおきたいなー」という人、「とりあえず、論述問題って解いたことないから練習したいな」という人などでしょうか。

 

[オススメの人]

・高2でとりあえず世界史をある程度(近世・近代あたりまで。ウェストファリア条約あたり~フランス革命あたりまでやってあればとりあえずはok)学習したので、主要なトピックをザッと見てみたい

・論述問題に取り組んだことがない、苦手なので、練習したい。(論述入門者)

・センターレベルの知識を一問一答ではなくてお話の流れとしてさらっと確認したい

・自分が持っている堅い知識(覚えたての知識、用語だけを知っているような知識)をもう少しソフトにしたい(簡単なストーリー仕立てにしたい)

・東大論述ばっかりやってたから古代史とか中世史がだいぶ抜けちゃってるので、息抜きがてらサラッと復習しておきたい。

・マーチあたりが志望なんだけど、単なる一問一答形式の問題集じゃなくて、話の流れをおさえてみたいな。(解説部分が多いくらいなので、一種の「読み物」として使うこともできます。)

 

[オススメしない人]

・ガッツリ難関国公立対策です!の人(東大、一橋、京大etc.

・ガッツリ難関私大対策です!の人(早稲田、慶応。あ、でも慶応は使いようによってはアリかも。論述自体が短いので。ただ、経済史の数はそこまで多くない)

・ガッツリ東京外大志望です!(赤本買いましょうw でも5年分しかないんだよね

・上にあげた難関大の2次試験まで1~2か月前の直前対策です!(正直、その段階でこの問題集やってたんじゃとてもじゃないけど間に合いません)


 

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