世界史リンク工房

大学受験向け世界史情報ブログ

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今回は少し変わり種のサイトですが、Slave Voyagesをご紹介します。

Slave Voyagesとは、全米人文科学基金(NEH)の助成のもと、米国エモリー大学が環大西洋各国(欧州、アフリカ、ブラジル、カリブ地域、北米)の図書館や文書館が所蔵している奴隷貿易関係の資料を集めて作成・公開している教育用データベースです。ニュースにもなっていたのでちょっと気になっていたのですが、これは驚きました。奴隷貿易に関するいろいろな「生のデータ」がネット上でサクサク見れるというのは、本当にすごい時代になったものです。

 

こちらがトップページになります。

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いじってみると分かるのですが、こちらのサイトでは研究者による研究成果が地図・解説・3D動画などになって紹介されているだけではなく、奴隷貿易の取引記録の膨大なデータベースを自由に扱うことができます。それらのデータには、どの地域に奴隷が運ばれたのか、何人か、どの国の船か、船の名前、運ばれた奴隷の年齢や性別、何年の取引かなど、本当に多くのデータが入っています。それらをグラフ化して示すことも簡単にできます。また、特定の条件でデータを組み替えることもできます。

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Slave Voyageshttps://www.slavevoyages.org/より)
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Slave Voyageshttps://www.slavevoyages.org/より)

 

すべてExcelのデータとしてDLして扱うことができるので、自分でこれらのデータを組み替えて何らかのテーマを設定してグラフ化するなんて言うこともすぐにできるわけです。

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Slave Voyageshttps://www.slavevoyages.org/より得たデータをもとに作成)

 

何より、マニュスクリプトがちゃんと見られるのは秀逸だと思います。

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Slave Voyageshttps://www.slavevoyages.org/より)

 

深い歴史的背景が無くても、自分の興味関心にしたがってデータをいじることができるので、高校生でもその気になれば扱うことができます。最近はやりのアクティブラーニングの教材としても優秀です。(私は、個人的には脳味噌がアクティブで能動的であれば、座学でもアクティブラーニングだと思っている人間なので、別に本人が動くとか動かないとかは問題にすらならないと思うのですが、それでもこのサイトを使って何かしら自由研究的なことをさせるのは有意義かと思います。) また、扱う方も専門的なもの、生のデータに触れているという気持ちが生まれますので、歴史についての興味関心を高めたり、理解を深めるという意味でもよい教材です。何といってもタダ!(一部有料)だというのは素晴らしいw 惜しむらくは英語しかないということですが、まぁ、今の時代軽く右クリックして「日本語に翻訳」ってすれば怪しげな訳語はパッと出てきますし、読めないってことはないんじゃないですかねw 本気で読みたいなら、その部分だけちゃんと訳せばいいわけですし、英語の勉強にもなります。

こういう大規模なデータベース、日本でも作り始めてはいるようですが、まだまだ実用にたえるものは寡聞にして知りません。高速道路ですら無料にできない国だから、金取られそうだしなぁw でも、前よりは増えてますよね、確実に。数年前は引っ掛かりもしなかったですが、最近は歴博とか中心によく引っかかるようになりました。ただ、個人的な感想になりますが、扱いづらいんですよねぇ…。研究材料として扱うには不十分なのだろうけれども、中学や高校の教材として扱うには難しすぎるという絶妙な難度設定のものが多くて、このSlave Voyagesのように歴史学、社会学的視点から学生が自由に扱えるという視点のデータベースは見当たりません。そういうものができることを待ちわびております。教育機関に金の降りてこない昨今、「タダで使わせてくれ」とは言いにくいですが、できればタダでw

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普段仕事をしていますと、やはりいろいろなサイトにお世話になります。雨温図を作るためのフリーサイトやら、白地図サイトやら。人によってはそうしたサイトの情報が有用であるという方もいらっしゃるかと思いますので、こちらの方では私が普段お世話になっているサイトのご紹介や使い方のご説明を簡単にしていきたいと思います。

おそらく、世界史をちょっと真面目に勉強した人なら一度はご覧になったことがある「世界史の窓」さんです。私もしょっちゅうお世話になっております。なかでも使えるのは用語解説で、山川用語集のめっちゃ詳しいバージョンを想像していただければよいのではないでしょうか。管理人の方は元先生だった方とのことで、さまざまな本を読まれて最近の学説なども適宜取り入れて解説されていますので大変使い勝手の良いサイトです。また、解説が詳しすぎず、高校世界史+αのあたりで止まっているあたりも良いところだと思います。詳しいのも善し悪しで、あまりに詳しすぎて情報量が膨大になってしまうと読み手が整理しきれず「ちょっと調べてみる」という用途には適わなくなってしまうのですが、そういった心配もこちらのサイトはないと思います。

 

ただ、「世界史の窓」さんは使いこなすのにはちょっとした工夫がいります。何も知らない人がいきなり「世界史の窓」さんのトップページに行ってしまうと、さてこれからどうしようという感じでサイト内をさまようことになってしまいそうです。

 

わたしは、こちらのサイトを上述の通り「ちょっと詳しい山川用語集」的な使い方をしているのですが、そういう使い方をしたい人はyahooなどの検索サイトから「自分の調べたい用語+世界史」と入れて検索してみてください。すると、もし「世界史の窓」さんにその用語があるのであれば、ほぼ必ずと言っていいほど検索の最上位に出てくるはずです。打ち込めばいいだけなので、用語集よりもスピーディーに調べられます。スマホよりはPC作業が中心の方向けのサイトかもしれません。問題作成や自分の知らない事柄については後で何らかのかたちで裏をとることになりますが、それを含めても大変便利なサイトであると思います。今後ともお世話になります。

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