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カテゴリ:テストで差がつくワンポイント > 9_近世ヨーロッパ世界の展開

【共通テスト】

・ユトレヒト条約(1713)は中身まで覚える!

:ユトレヒト条約は、締結された背景やその内容まで非常によく出題され、難関大でも正誤問題のみならず論述の一部としても出題されます。しかし、かなり多くの内容が含まれているため「どうしても覚えにくい」と感じてしまうのも確かだと思います。そういう人は、細かい内容を覚える前に、まず以下の3点を抑えましょう。

 

① イギリスが北米進出への足掛かりを作った。(仏から領土獲得)

② イギリスが地中海への入り口を確保した。(西から領土獲得)

③ イギリスがアシエントを獲得した。

 

まず、①についてです。ユトレヒト条約では「ニューファンドランド」、「アカディア」、「ハドソン湾地方」がフランスからイギリスに割譲されます。しかし、これらの地名は世界史の他の場面では登場しないため、地理的にどのあたりなのかをイメージできず、結果として用語だけ丸暗記にしてしまっている人たちが多いです。ちなみに、これらの地域のおおよその位置は以下のようになります。

ユトレヒト条約1 - コピー
つまり、イギリスはフランスからケベック(赤・青・黄色に囲まれた中心部)を除くカナダ一帯に進出して、北米進出の足掛かりを得たわけです。

 

また、②についてですが、イギリスはスペインからミノルカ島とジブラルタルを獲得しました。これについても世界史ではあまりなじみがありませんので、地図に示してみたいと思います。

ユトレヒト条約2 - コピー

これを見ると、スペインの南端、そして地中海に入ったところにイギリスは拠点を得たことになるのがよくわかるかと思います。

 

最後に、③です。イギリスがユトレヒト条約でスペインから獲得した「アシエント」は奴隷貿易特権と説明されることが多いですが、もう少し詳しく言うと、「スペイン王室から認められた、スペイン領植民地に黒人奴隷を供給するための特権」がアシエントです。(もっとも、バリバリ密輸なんかも横行しているわけですが。)

アシエントを得たことによって、イギリスは大っぴらに大西洋を横断して西アフリカからラテンアメリカへ黒人奴隷を供給する奴隷貿易を展開できることになり、18世紀に大西洋三角貿易は最盛期を迎え、イギリスの港リヴァプールは賑わい、資本の蓄積は産業革命の原動力となっていきます。

 

条約の内容一つ一つはなじみのないもので覚えにくいかもしれませんが、①~③のようにストーリーとして組み立てることで忘れにくくなるはずです。

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【共通テスト】

・航海法は1651

 

:航海法自体が非常によくテーマになるだけでなく、クロムウェルと結びつけることでその他の事柄の時期の特定にも役立ちます。覚えておいて損のない年号です。

 

(応用例)

・クロムウェルやピューリタン革命の時期が分かる

・第1次英蘭戦争(16521654)発生の時期が分かる

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【定期考査】

・三十年戦争の講和条約はウェストファリア条約(1648

 

:超重要事項です。

 

(応用例)

・三十年戦争の起こっている時期が分かる

・主権国家体制の成立がいつごろか分かる

・三十年戦争をベースに同時期のヨーロッパの整理に使える

 英‐ジェームズ1世からチャールズ1世の頃

 仏‐ルイ13世(リシュリュー)からルイ14世(マザラン)の頃

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