こちらでは、慶応大学経済学部で出題されたテーマについて大まかな傾向を示したいと思います。一応、以下の点には注意してください。

・対象は、いわゆる「論述問題(文章で書かせる問題)」が対象です。その他の記述問題や選択問題は考察の対象ではありません。
・人間なので、見逃し等があるかもしれません。多少雑な点があるかもしれませんが、大目に見てやってください。
・字数は、慶応経済学部では厳密には「〇〇字」と指定されません。そのため、字数は例年公開される予備校の模範解答から、おおよその字数を出しています。
・時代については、おおよその時代区分です。
・時代のまたがるものについては、またがる両方の時代について「1」としてカウントしています。
 (例:「16世紀~20世紀」→「15~17世紀」で1、「18世紀~21世紀」でも1)

以下にお示しするのが慶応大学経済学部の論述問題テーマ、字数、ならびに出題テーマのおおよその時代区分を示したものです。


慶應経済論述一覧 - コピー

こちらをもとに、年度別にどの時代が出題されたかをまとめた表が次の表になります。こちらの表の「うち20世紀~21世紀」とあるのは、「18世紀~21世紀」のうち、特に20世紀以降の出題の数だけを算出したものです。おおよそ、「18世紀~21世紀」のうち半数、全出題の3分の1程度が20世紀以降の歴史から出題されていることが分かります。
2014-2021慶應経済論述表 - コピー

続いて、以下は上記の表のうち「うち20世紀~21世紀」の部分を除いて年度別にグラフ化したものです。やはり、黄色い部分(18世紀~21世紀)の割合が多いことが見て取れますが、注意しておきたいのは、ここ2年程(2020年・2021年)はグレーの部分(15世紀~17世紀の近世史)の割合が比較的大きくなっている点です。この傾向が今後も続くかは分かりませんが、従来の近現代史に加えて、近世史も少し厚めに勉強しておいた方が良いかもしれません。
2014-2021慶應経済論述棒グラフ - コピー

続いて、以下のグラフは2014年から2021年の全出題を「5世紀以前(古代)」、「5世紀~14世紀(中世」、「15世紀~17世紀(近世)」、「18世紀~21世紀(近代・現代)」の各時代別にまとめたものです。今後もこの出題傾向が続くかは保証の限りではありませんが、過去の出題については明らかに近世史・近代史・現代史、特に近現代史の出題が多いことが見て取れます。
2014-2021慶應経済論述早慶円グラフ - コピー