今日は東大大論述とにらめっこをしているのですが、大論述でやや気になるなぁと思ったのはユーラシアの遊牧騎馬民族テーマですかね。遊牧民ゆーてすぐに『乙嫁語り』が浮かんだけど、時代ちゃうなw 森先生の作品では、個人的には何といっても『エマ』推しですわ。専門イギリス史ですしw

何で気になるのかって、特に根拠というほどのことはないのですが、少し気になります。何で?うーん…。

・前から作ってみても良いと思っていたけれども、これまでは情報量不足&受験生の平均値の理解力不足で作れなかったものが、最近は「やたらスキタイの出題頻度が増えた」とか「これまではせいぜい匈奴ぐらいしか思いつかなかった受験生の平均的理解が向上してかなりの民族を挙げることができる」とか「どの時代、どの地域にどの民族がいたかがある程度はわかるようになってきている」とか、出題してもある程度の解答を作れるであろう条件が整ってきている。(多分、東西交流史や草原の道にが注目される中で自然と遊牧民についての情報量も増加し、理解が深まってきている。)
・京都大学で数回にわたって遊牧民絡みの出題が出ている。(2017や2020 / マンチュリアも含むなら2019も)
・これまでは単純な民族興亡史しか書けない程度の情報しかそろっていなかったが、周辺諸民族との関係や文物の伝播など、複数の要素も絡めて書けるだけの材料が準備されている。
・東大は広域、ダイナミズムが好き。
・これまでにもモンゴル絡みはわりと出ている。(1994や2015)
・ここ数十年で東大のメインテーマになったことがないので斬新。(受験生にとっては不意打ちになりやすい)
・時事的にウイグル問題には関心あるはず

まぁ、こんな感じですかね?もっとも、出ないかもしれない理由もいくつか挙げられますけどね。私が遊牧民史で出すとすればスキタイ~ウイグル滅亡と中央アジアのトルコ化くらいまでの流れで出しますが、(それ以降だとモンゴルか中国周辺史になって面白みがない)去年の東大大論述が5世紀~9世紀と古い時代だったので、何となく時代的に古いの2回重ねるの嫌だなぁとかw
他には、個人的には20世紀史でニッチなところで面白い問題が作れるなら気になりますねぇ。すごくめんどくさいし、手間もかかるので、ペイが発生しないと絶対作りませんけどw
ま、宝くじみたいなもんですねw 思いついたから書きましたが、あてにしない方が吉。