【難関大】


:東欧の農奴解放は東欧の近代化の指標として重要であるため、目立ちにくいのですが出題頻度は非常に高いです。(対して、すでに中世末期に農奴解放の進んでいた西欧ではむしろ奴隷制の廃止議論が
18世紀末~19世紀にかけて盛り上がってきます。)

 特に、ロシアのアレクサンドル2が出した農奴解放令(1861は年号・時期も含めて頻出かつ汎用性が高い(正誤問題や並べ替えなどでもヒントの一つになることが多い)ので、必ず覚えておくと良いかと思います。
 その他、東欧の主要国における農奴解放令についてはオーストリアのヨーゼフ
2世による農奴解放令(1781、同年に宗教寛容令も。マリア=テレジアが没してヨーゼフ2世の単独統治が開始された翌年のこと)や、プロイセン改革における農奴解放(1807年~、シュタインとハルデンベルクによる)がありましたが、いずれも不十分なものに終わりました。

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