【難関大】
1453年が「オスマン帝国のメフメト2世によってコンスタンティノープルが陥落してビザンツ帝国が滅亡した年である」と覚えている受験生はいても、一方でこの年が百年戦争の終結年であることを意識している人はそこまで多くないように思います。この感覚はすごーく地味なのですが、意外と汎用性が高いです。
(オスマン帝国関係)
・メフメト2世(15世紀半ば)を境に
前[14世紀後半~15世紀初]
:ムラト1世やバヤジット1世などによるバルカン半島への拡大期
(1402年のアンカラの戦いでバヤジット1世が捕虜になったことで停滞)
後[16世紀]
:セリム1世やスレイマン1世による再拡大
(百年戦争関係)
・百年戦争の開始時期が漠然とわかる(正確には1339年)
ちなみに、百年戦争を始めたのがエドワード3世なので、二院制の成立時期もわかる
・百年戦争終結後まもなく、ばら戦争(1455年-1485年)が起こるので、ばら戦争の時期やテューダー朝の成立時期(1485年、ヘンリ7世)が分かる。
やや発展的な内容ではありますが、出来事の整序問題や論述問題など、時代感覚をとらえる必要がある時にはわりと重宝します。
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