さて、そんなわけで、私の感覚としては、おそらく慶應商学部では「社会の基礎的な仕組みを理解したり、社会の動きを敏感に感じ取る素養を持っているか否かを問う問題も時々散らしたい」と考えているように感じます。そのせいか、論述の方でも世界史というよりはむしろ「政経」や「時事問題」に類する問題、一般教養や常識を問う問題などがたまーに出題されます。
以下は、2014年~2021年に慶應商学部で出題された論述問題のテーマ一覧です。以下の点に注意してご覧ください。
・対象は、いわゆる「論述問題(文章で答える問題)」が対象です。その他の記述問題や選択問題は考察の対象ではありません。
・人間なので、見逃し等があるかもしれません。多少雑な点があるかもしれませんが、大目に見てやってください。
・時代については、おおよその時代区分です。
・時代のまたがるものについては、またがる両方の時代について「1」としてカウントしています。
(例:「16世紀~19世紀」→「16~17世紀」で1、「18世紀~19世紀」でも1)
また、以下は上記の一覧を時代別にグラフ化したものです。「その他」となっているのは一般教養や時事問題に属する設問です。
こちらも、経済学部と同じく明らかに近現代史からの出題が多くなっています。