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カテゴリ: テストで差がつくワンポイント

【定期考査】

 

第二次世界大戦中の連合国側の首脳会談ってたくさんあるじゃないですか。簡単にまとめるとこんな感じになるわけですけれども。

WWII中の国際会談 - コピー

これがいまいち覚えられないって方は結構いらっしゃると思うんですよ。正直、どれも大切で結局は全部覚えた方がいいっていうのは間違いないのですけれども、その中でもおさえておくといいよっていうポイントはどこなんだろうね、って考えてみると、個人的には以下の内容になるのかなぁ、と思うんですよ。

 

① 蔣介石はカイロ会談のみ!

:第二次世界大戦中の首脳会談でよく出題されるポイントの一つに、出席者があると思うんですね。よくあるパターンが、正誤問題の文章なんかで「〇〇会談には××、△△が出席した。」って書いてあって、正誤を判定するやつです。ただ、受験勉強に慣れてきた人にとって、米:フランクリン=ローズヴェルト、英:チャーチル、ソ:スターリンっていう顔ぶれがポツダム会談除いてほぼ鉄板っていうことは分かるようになるわけです。(初期の会談にはスターリンいないけど。) なので、実は混乱の原因は多分蔣介石なんですね。ですから、「蔣介石=カイロ会談=話の内容は対日戦」ってひとくくりにしておくと、後々全体が整理しやすくなる気がします。

 

② 大西洋上会談は別枠で理解しておく

:大西洋上会談については、大戦中の首脳会談としても出て来ますが、一方で「戦後の国際連合成立の過程の最初のものとして大西洋憲章がある」ということの方がよく出て来ます。「大西洋会談→モスクワ宣言→ダンバートン=オークス会議→サンフランシスコ会議」って流れのアレですね。(途中ヤルタ会談の五大国拒否権の話はさみますが。) ですから、これを自分の頭の中では特別枠設置しておいてあるイメージで整理してますね。

 

③ カイロ会談とテヘラン会談の区別をしておく

:上の表にもありますが、「カイロ会談=蔣介石=対日」、「テヘラン会談=スターリン=第二戦線はよ!(→ノルマンディー上陸作戦へ)」という区別をしっかりつけておくといろいろ楽な気がします。あくまで肌感覚なんですけど、カサブランカ会談とポツダム会談ってそこまで出題頻度高くない気がするんですね。特にポツダム会談の方はポツダム宣言と結びついちゃっているので、出題されても比較的わかりやすかったりします。たくさんのものがあって覚えにくい場合には、「出題頻度が比較的高くて分かりづらいところを確実に把握する」、もしくは「人と差がつくところを確実に自分のものにしておく」が基本な気がします。

 

④ トルーマンとアトリーを忘れるな

:ポツダム会談で常連のフランクリン=ローズヴェルト(病死)とチャーチル(選挙敗北)が入れかわってトルーマンとアトリーになりますよね。特徴がある箇所なんで頭に入れておきましょう。

 

⑤ ヤルタからマルタまで

:ヤルタ会談については、ドイツ降伏の直前という意味合いもありますが、出題されるのはやはり「冷戦の萌芽」という意味合いでの出題の方が多い気がします。ポーランドの国境問題をめぐってチャーチルとスターリンが「キーッ」ってなったアレですね。なので、とりあえず冷戦の開始と終わりということで「ヤルタからマルタまで」は唱えておくことにしましょう。

 

覚え方って人ぞれぞれかなとも思うので、別に「コレだ!」ってわけでもないのですが、個人的には①・②をしっかり確認するようになってからは忘れないようになりましたね。

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【難関大】

1453年が「オスマン帝国のメフメト2世によってコンスタンティノープルが陥落してビザンツ帝国が滅亡した年である」と覚えている受験生はいても、一方でこの年が百年戦争の終結年であることを意識している人はそこまで多くないように思います。この感覚はすごーく地味なのですが、意外と汎用性が高いです。

 

(オスマン帝国関係)

・メフメト2世(15世紀半ば)を境に

 前[14世紀後半~15世紀初]

:ムラト1世やバヤジット1世などによるバルカン半島への拡大期

 (1402年のアンカラの戦いでバヤジット1世が捕虜になったことで停滞)

 後[16世紀]

:セリム1世やスレイマン1世による再拡大

  

(百年戦争関係)

・百年戦争の開始時期が漠然とわかる(正確には1339年)

 ちなみに、百年戦争を始めたのがエドワード3世なので、二院制の成立時期もわかる

・百年戦争終結後まもなく、ばら戦争(1455-1485年)が起こるので、ばら戦争の時期やテューダー朝の成立時期(1485年、ヘンリ7世)が分かる。

 

やや発展的な内容ではありますが、出来事の整序問題や論述問題など、時代感覚をとらえる必要がある時にはわりと重宝します。

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【難関大】


大陸横断鉄道の開通とスエズ運河の開通は地味に同じ年だったりします。世界の交通にとっては大切な年ですし、また難関私大などで出来事の並べ替え問題など出る際にはわりと良い目印になる出来事だったりするので、周辺の出来事を確認しておくと便利です。

 

大陸横断鉄道については、何と言っても南北戦争(1861-1865)終了後ということをきっちり把握しておくと良いですね。南北戦争終了後は南北の経済圏の統一により合衆国で第2次産業革命が本格化するとか、大陸横断鉄道開通で西部開拓がさらに促進されてフロンティアが消滅(1890)するという流れと結びつけておくと把握もスムーズです。

南北戦争(1861-1865)自体も、その前後の把握(前については「合衆国の発展(領土拡大)」の時期、後については「合衆国の工業化進展 / 独占資本の形成」)や、メキシコ出兵の終結(1867)など、結びつけやすい事象が多くあるので把握すべき出来事ですね。

 

一方のスエズ運河開通については、やはりイギリスによるエジプトの植民地化の流れの中に組み込んでおくべきでしょう。

1869年 スエズ運河開通(レセップス[]

1875年 英のスエズ運河会社株買収(ディズレーリ内閣)

1881-1882年 ウラービー革命(の反乱)→事実上の保護国化

        (また、同時期よりスーダンでマフディーの乱開始[1881-1899]

これだけでも役に立ちますが、エジプトについてはできればもう少し伸ばして、1914年の「英によるエジプトの正式な保護国化」や、第一次世界大戦後の民族運動(1919年のワフド党の運動など)あたりまで把握しておくといろいろと便利です。

また、英のスエズ運河会社株買収(1875年)は、エジプトの財政状況悪化が原因ですが、その背景には南北戦争による綿花国際価格の乱高下がありました。これについては近年、問題としても見かけるようになった気がしますので、そういう意味でも上記事項の時期的な把握はしておくにこしたことはないように思います。年号についてはどこか一つだけ把握しておいて、その前後をストーリーでつないで把握するというのもアリですね。

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【定期考査】

 

中国の官吏任用制は導入時期とセットでおさえておくと実際の問題を解くときに対応しやすくなります。

 

郷挙里選‐前漢(武帝)

九品中正法‐魏

科挙(選挙)‐隋

 

もちろん、官吏任用制に関してはたとえばそれぞれの制度の内容の違いや、九品中正法が門閥貴族を生み出す結果につながったこと(cf.「上品に寒門なく、下品に勢族なし」)や、「科挙」という名称が定着するのは唐の時代で隋のころは官吏任用を意味する「選挙」の語で呼ばれたことなど、細かい関連事項もあるのですが、これらのことをしっかり把握するには、意外に諸制度ならびに当時の社会に対する深い理解が必要になることが多いのです。そのため、関連事項まで出題するとなると事前の解説や問題自体が難しくなりすぎてしまいがちで、出題する側からすると出しにくく扱いにくい気がします。(難関校では出題されると思います。また、事前の授業がしっかりできている場合or受験者の側に深い理解を問いたい場合には少し突っ込んだ設問を作ることも可能だと思います。)

一方、「前漢から始まった官吏任用制はなんですか」、「隋で実質的に開始されたといわれる官吏任用制はなんですか」といった出題は一問一答的で出題しやすいですし、ある程度の正答率を期待することができます。(設問としての質が良いかどうかは置いておいて。) また、正誤問題などでも時期と名称をずらせば良いだけなので使いやすいですね。

 

基本的には隋の頃までの官吏任用制について、特に「郷挙里選・九品中正法(九品官人法)・科挙(選挙)がどの時代に導入されたか」が出題されることが多いのですが、これよりやや頻度が落ちる&出題の文脈が異なるものの、確認しておいた方が良い官吏任用制関連の知識には以下のようなものがあります。

 

・殿試‐北宋(趙匡胤:太祖)の頃に導入された皇帝による直接試問

・科挙の停止‐元の時代(モンゴル人優位の支配体制下で停止、14世紀初めに復活)

・科挙の廃止‐清末の光緒新政の中で廃止(1905

 

これらのうちですと北宋の殿試と趙匡胤の名前は比較的よく出題される気がします。


また、単純に中国の官吏任用制自体に限ると上に書いたものが最低限おさえるべき知識になるのですが、これらの官吏任用制は当時の社会階層の形成(ex. 門閥貴族、士大夫など)や、文化の形成と変遷(ex. 六朝文化、唐代の古文復興運動など)、政治的動向(ex. 前漢武帝期の儒学の官学化、董仲舒、北宋の文治主義など)、海外への影響(朝鮮やベトナムへの導入、ヨーロッパ啓蒙思想家への影響など)など、非常に広い範囲に関連付けられるテーマでもあります。こうした広がりまで把握できているのであれば、かなり世界史に対する理解は深まっていると思います。たとえば、東京大学の2000年大論述などはこのあたりの関連事項の把握が進んでいると取り組みやすいものになりますね。

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【定期考査~難関大】


古代のゲルマン人社会を知ることができる史料としてカエサルが書いた『ガリア戦記』とタキトゥスの『ゲルマニア』が紹介されることがあります。これらをテストで点数がとれる知識、特に難関大の受験本番で点数にできる知識にするためには、著者名だけでなく時期で判断ができるようにする必要があります。

カエサルは第1回三頭政治でも知られるローマ共和政末期の政治家です。オクタウィアヌスのちょっと前の人なので、活躍していた時期は紀元前1世紀半ばごろ。対して、タキトゥスは紀元1世紀末にコンスルも務めた政治家・歴史家で、その著書『年代記』、『同時代史』ではオクタウィアヌス以降の歴代皇帝統治下の歴史を書いたローマ前期帝政期(元首政期)の人物です。

比較的難しい設問では、リード文の中で時期などが特定できる文章を交えながら、「ゲルマン人社会を描いた( 空欄 )などは…」と著者名を出すことなく『ガリア戦記』か『ゲルマニア』かを特定させる出題が出されることがありますので、単に著者名と著作名を覚えた一問一答的知識では解けないことがあります。そのため、

 

『ガリア戦記』‐カエサル‐前1世紀‐ローマ共和政末期

『ゲルマニア』‐タキトゥス‐後1世紀‐ローマ帝政期

 

という区別をしっかりつけておく方が良いと思います。

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