早稲田大学の法学部については、300字論述(以前は250字論述)ということもあって字数がかなり長く、単なる知識だけでは解けない部分もあるために解説をしておりますが、その他の学部の論述については解説をしておりませんでした。(法学部についてはこちら)
その理由は「解説はいらん。必要なのは知識。」であるからというのが一つ。もう一つは「正直、作ってもあまり面白くないw」からですw欲望に忠実ですみませんw
ただ、解答自体は教科書や参考書で知識の再確認を行えば済むにしても、学部ごとの出題傾向くらいはある程度把握しても良いかなと思いましたので、2014年以降と限定的ではありますが学部ごとの出題一覧を作ってみました。
【早稲田大学政治経済学部論述出題一覧】
早稲田大学の政治経済学部では法学部のような単問形式の論述ではなく、リード文中の下線に関連する問題ということで出題されることが多いです。字数は2015年以降、160字での出題が多かったですが、概ね120字~160字くらいでした。(2014年は120字×2、2018年ならびに2019年は140字。)
ちなみに、2015年以降は重要な国際会議に関連する出題がされていました。内容としては平易な内容が多く、基本的な事項が分かればある程度は書けます。法学部と異なり用語指定がないため、全く知らない範囲が出題されるとヒントがなく、書きようがなくなる危険性がありました。また、過去7年間(2014~2020年)の出題は全て19、20世紀史からの出題でした。もっとも、早稲田の政経は入試形式の変更にともない、2021年から世界史がなくなっています。ですから、この出題傾向ももう過去のものになりました。では、過去問ももう意味がないかと言いますと、私はそうは思いません。早稲田の他学部(特に法や商)や他大の政治・経済系の学部を受験する人にはチャレンジ問題としてしばらくは良い材料になるのではないかと思います。
【早稲田大学商学部論述出題一覧】
早稲田の商学部については、2014年以降の論述問題は全て100字論述でした。かつては平易な内容が多かったのですが、近年かなり深い世界史的知識を要求する問題や、知識をもとに背景・影響・関係性を考えさせる問題が増えてきており、やや難化している気がします。出題範囲はほとんどが20世紀史になるので現代史に対する深い理解が必要となります。
【早稲田大学文学部論述出題一覧】
早稲田の文学部は50字以内の短い論述で、内容的には平易です。ただ、2019年の文学部では120字論述が登場しました。一方、2020年度、2021年度の文学部では論述は出題されませんでした。範囲については20世紀史が多いのですが、16世紀以降の近代史からの出題もあります。近現代史をしっかり確認する必要があるでしょう。
【その他】
法学部・政治経済学部・商学部・文学部以外の学部については、2014年以降で論述問題の出題はありませんでした。